大橋巨泉さん…

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大橋巨泉と言えば、11PM「大人の深夜番組」の司会で人気を集めた。私が中学生の頃、親が寝静まるのを待ち、コッソリ見ては『ボイン』の音感語に興奮した。翌朝、学校でも話題となり「夕べ見た?」「つまらなかった~」て時は、エロくなかった内容の時だった。

競馬好きだから?、その名も【クイズダービー】も好視聴率だった。「はらたいらさんに全部!!」が番組終盤のキメ台詞で、❶クイズを解く ❷誰にはる? 番組はお茶の間を楽しませた。女性回答者を「○○ちゃん」と下の名前で呼ぶのは、巨泉さんの人柄がとても表れていた。

放送作家だっただけに、キャッチコピーを生むのは得意で、意味不明だが『はっぱふみふみ』の流行語の裏側には、こんなエピソードがあった。
~今から50年前、ボールペンの誕生により万年筆のPILOT社が、800名のリストラを虐げられる崖っぷちに立たされ、最後のCMに起用された巨泉さん。渡された台本を急遽アドリブで変更してしまい、短歌風に「はっぱふみふみ…」と読み上げた。たちまち当時の若者のハートを掴んだキャッチは大流行、不振だった業績も立ち直り、従業員800名も巨泉さんによって救われたのだ~
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【世界まるごとHOWマッチ】では、あの石坂浩二氏や北野武氏を、手の平の上で上手に転がしていた。今思い返すと、スゴイ人物だね…

アニメ『笑ゥせぇるすまん』の主人公・喪黒福造のモデルでもあったり、早くからタックスヘイブンとして夏はカナダに冬はオーストラリアを生活の拠点にしている話や、日本で最初にパイプカットをした芸能人と公表したり、世の中の【テレビ黄金期】に多大な影響力を与えた人でした。

先の7/7、永六輔さんが星となられた際には、「今のボクには、これ以上の体力も気力もありません…」と書き残した。芸能界にも憲法にも、「生前退位」はまだないけど(歌舞伎界・代々のお家柄は別として)、私も今を一生懸命生きなければならない~とつくづく感じました。